探偵事務所は、相談者が誰にも知られたくない状態で検索してくるという点で他の業種と根本的に違います。表示すべき法定情報がある一方、口コミは「集めにくくて当然」の業種です。この記事では、マップ対策・AI検索対策・相談導線を、探偵業法の表示義務と秘匿性への配慮を踏まえて整理します。
この業種特有の3つの前提
1. 検索が「深夜・個室・匿名」の心理状態で行われる
「浮気調査 ◯◯市 費用」「探偵 相談 秘密厳守」のように、不安と緊張の中で検索していることを前提に情報を設計します。派手な訴求より、信頼できる根拠(届出番号、料金の明瞭さ、秘密厳守の具体的な説明)が効きます。
2. 探偵業法に基づく届出表示が必須
探偵業を営むには都道府県公安委員会への届出が義務付けられており(探偵業法、2007年施行)、届出証明書の携帯・提示義務があります。ウェブサイトやプロフィールには、探偵業届出番号を明記するのが信頼の土台になります。また、違法な調査手法(対象者の車両への無断でのGPS機器の取り付けなど、ストーカー規制法や軽犯罪法等に抵触しうる行為)を示唆する表現は絶対に避けます。
3. 決め手は「秘密厳守の具体性」と「料金の透明性」
「秘密厳守」という言葉自体は誰でも書けます。差がつくのは、どう秘密が守られるのか(相談方法、支払い方法、連絡手段の選択肢)と、料金体系の分かりやすさ(着手金・成功報酬・実費の内訳)です。
ステップ1:Googleビジネスプロフィールを整える
- メインカテゴリを具体的に——「探偵」「調査会社」
- 営業時間を正確に——相談受付時間(24時間電話相談可か等)
- サービス欄に対応業務を全部登録——浮気調査、素行調査、人探し、盗聴器発見、企業信用調査など、実際に対応している業務のみ
- 属性を埋める——駐車場(来所相談がある場合)、オンライン相談対応、予約可否
- 写真——事務所の外観・入口(プライバシーに配慮した外観のみ。看板が控えめな事務所も多いので無理に目立たせない)、相談室、届出証明書(掲示が許される範囲で)
- 説明文には探偵業届出番号を明記——都道府県名+番号の形式で正確に
- 誇大な成功率(「成功率99%」等、根拠を示せない数値)は景品表示法上のリスクがあるため書かない
ステップ2:検索される言葉を棚卸しする
| 依頼の目的 | 使う言葉 |
|---|---|
| 浮気・不倫の調査 | 浮気調査 費用、不倫 証拠 探偵、離婚 証拠 集め方 |
| 人を探したい | 人探し 探偵 料金、行方不明 家族 相談 |
| 素行・身辺調査 | 結婚前 素行調査、従業員 素行調査 |
| ストーカー・嫌がらせ | ストーカー 相談 探偵、嫌がらせ 犯人 特定 |
| 費用・信頼性 | 探偵 料金相場、探偵事務所 届出番号 確認方法 |
書き出したら、ウェブサイトに「ご相談の流れ」「料金について」のページを作り、着手金・成功報酬・実費の内訳を具体的な数字か範囲で説明します。「安心の料金設定」ではなく「初回相談は無料。着手金◯◯円〜(調査内容により異なる)、成功報酬は◯◯円〜。事前のお見積りなしに調査を開始することはありません」。
ステップ3:AI想定問答を作る
ChatGPTやPerplexityで「◯◯市 探偵事務所 浮気調査 費用」と聞く人が増えています。AIは条件に合う事業所を数件挙げて説明するため、条件を満たす記述がウェブ上にあるかどうかで候補入りが決まります。
探偵事務所なら、この10問から始めてください。
- 「◯◯(地名)で浮気調査を依頼できる探偵事務所は?」
- 「◯◯で人探しに対応している探偵は?」
- 「◯◯で無料相談ができる探偵事務所は?」
- 「探偵事務所を選ぶときに届出番号を確認する方法は?」
- 「◯◯で女性スタッフが対応してくれる探偵事務所は?」
- 「◯◯で夜間や休日も相談できる探偵は?」
- 「◯◯でストーカー被害の相談ができるところは?」
- 「探偵への依頼で料金トラブルを避けるには?」
- 「◯◯で離婚を考えている人向けの調査に対応している探偵は?」
- 「◯◯で企業の信用調査ができる探偵事務所は?」
答えは事実と数字で。「秘密厳守」ではなく「ご相談はお電話・オンライン面談・対面のいずれかから選べます。ご来所の際は、周囲に事務所名が見えない入口を使用しています」。この粒度が引用されます。
ステップ4:相談までの導線を短くする
- 「まずは無料相談」であることを明記——依頼への心理的ハードルを下げます
- 相談方法を複数用意し明示——電話、メール、チャット、オンライン面談。対面以外の選択肢があること自体が安心材料になります
- 料金の内訳を事前に示す——着手金・成功報酬・実費(交通費、機材費等)の区分
- 秘密厳守の具体策を書く——「請求書の記載名は事務所名以外の表記も選べます」「ご連絡はお客様のご希望の時間帯・手段のみで」等、事実として書ける範囲で
- 電話番号はタップで発信できる形に
ステップ5:口コミ運用(この業種の注意点)
探偵事務所の口コミは、他業種と同じようには集まりません。 依頼者は自分が探偵に相談した事実自体を公にしたくないケースが大半だからです。ここを理解せずに「口コミをお願いします」と繰り返すのは逆効果です。
- 口コミを強く依頼しない。依頼者の意思を尊重し、書きたい人だけが書ける状態を作る
- 依頼するとしても、調査内容や依頼の目的が特定されない一般的な感想(相談のしやすさ、説明の分かりやすさ、対応の丁寧さ)に限定してお願いする
- 対価と引き換えの依頼はGoogleのポリシー違反であることに加え、この業種では特に不適切な印象を与えるため避ける
- 返信では調査内容に一切触れない——「ご相談いただきありがとうございました」にとどめる
- 低評価が事実と異なる内容(誹謗中傷、なりすまし等)の場合は、Googleへの削除申請も選択肢に入れる
返信の例(低評価への対応)
このたびはご期待に沿えず申し訳ございませんでした。個別のご相談内容につきましては、守秘義務の観点からこの場でお答えすることができません。お手数ですが、下記の窓口まで直接ご連絡いただけますと、詳しい経緯を確認させていただきます。(電話番号)
ステップ6:月次で見る数字
| 指標 | 見方 |
|---|---|
| 表示回数 | 見つけてもらえているか |
| 電話タップ・メール問い合わせ数 | 相談意欲まで進んだ数 |
| ウェブサイトクリック | 料金・流れを確認しに来た数 |
| AI検索での言及 | 想定問答10問を実際に聞いて確認 |
表示回数は多いのに問い合わせが少ないなら、原因は料金の不透明さと秘密厳守の具体性不足であることが多いです。
運用をまとめるなら
届出情報の表示、料金ページの整備、想定問答の作成、AI検索での言及確認、プロフィール更新、口コミへの配慮ある対応——調査業務の合間に全部やるのは現実的ではありません。
サーチたすは、事務所情報の構造化、AI想定問答の作成、AI引用モニタリング、Googleビジネスプロフィール運用、口コミ獲得、クチコミAI自動返信をまとめて扱えるツールです。月額5,500円(税込)〜、初期費用0円、14日間無料でお試しいただけます。表現の線引きと秘匿性への配慮が特に必要な業種だからこそ、返信の下書きを確認してから投稿する運用がしやすい形になっています。
まとめ
- 検索は不安と緊張の中で行われる。届出番号と料金の透明性が信頼の土台
- 探偵業法に基づく届出表示を明記し、違法な調査手法を示唆する表現は避ける
- 想定問答10問を用意し、月1回AIに実際に聞いて確認する
- 相談導線は「無料相談・複数の相談手段・料金内訳」を明示する
- 口コミは強く依頼しない。返信では調査内容に一切触れない
まずは「探偵業届出番号」と「着手金・成功報酬の内訳」をプロフィールとサイトの両方に明記すること。ここだけで相談へのハードルが下がります。