デイサービスを探すのは、利用者本人ではなくご家族やケアマネジャーであることがほとんどです。「親を通わせられる場所を探している」「担当地域の空き状況を知りたい」——検索する人と使う人が違うからこそ、必要な情報の粒度も普通の店舗とは変わります。この記事では、デイサービス・通所リハビリがマップ対策・AI検索対策・見学導線を整えるための実務を整理します。
この業種特有の3つの前提
1. 検索する人の半分は「家族」か「ケアマネ」
「◯◯市 デイサービス 空き」「◯◯市 通所介護 入浴あり」のように、利用者本人ではない人が検索します。ケアマネジャーは複数事業所を比較検討することが多いため、空き状況・対応内容・送迎範囲が明確な事業所ほど紹介されやすくなります。
2. 検索が「機能・条件ベース」
「デイサービス ◯◯」だけでなく、「入浴 デイサービス ◯◯」「リハビリ 特化型 デイサービス ◯◯」「認知症 対応 デイサービス ◯◯」のように、必要な機能・対応可否とセットで探されます。施設名の対策より、対応内容をどれだけ言葉にしているかが効きます。
3. 表現に法的な制約がある
介護サービスの広告は景品表示法(優良誤認の禁止)に加え、介護保険法上の指定基準を踏まえた実態との一致が求められます。「必ず改善する」「歩けるようになる」といった効果の断定は避け、**提供体制・実績(人数・稼働年数等の事実)**で伝えるのが正しい方向です。
ステップ1:Googleビジネスプロフィールを整える
- メインカテゴリを具体的に——「介護サービス」ではなく「デイサービスセンター」「通所介護事業所」「リハビリテーションセンター」。機能訓練特化型ならサブカテゴリで補う
- 営業時間を正確に——曜日別の営業日、送迎の開始・終了時刻、定休日、年末年始
- サービス欄に対応内容を全部登録——入浴介助、機能訓練(個別・集団)、口腔ケア、レクリエーション、送迎範囲
- 属性を埋める——駐車場、送迎あり、バリアフリー、認知症対応、リハビリ専門職常駐
- 写真——外観(車寄せが分かる角度)、入口の段差状況、機能訓練室、入浴設備、送迎車両、食堂・くつろぎスペース。「入浴設備の写真」と「機能訓練室の写真」は見学前の不安を大きく減らします
- 説明文には、エリア名・対応地域・定員・特色(リハビリ特化、認知症対応など)を事実ベースで
ステップ2:探される言葉を棚卸しする
ケアマネジャーやご家族が使う言葉で、対応内容を書き出します。
| 専門的な言い方 | 検索される言葉 |
|---|---|
| 機能訓練(個別機能訓練加算) | リハビリ 特化型、個別リハビリ、理学療法士 常駐 |
| 入浴介助(特浴・機械浴) | 寝たきりでも入浴できる、機械浴、シャワー浴対応 |
| 認知症対応型通所介護 | 認知症 デイサービス、徘徊対応、見守り体制 |
| 定員・稼働状況 | 空きあり、すぐ利用できる、体験利用 |
書き出したら、1機能=1ページでウェブサイトに解説を作ります。「利用の流れ」「1日のスケジュール」「送迎範囲(地図付き)」「料金の目安(介護保険の自己負担割合ごと)」の4項目構成が扱いやすい形です。
ステップ3:AI想定問答を作る
ChatGPTやPerplexityで「◯◯市 リハビリに強いデイサービスは?」と聞くケアマネやご家族が増えています。AIは条件に合う事業所を数件挙げて説明するため、条件を満たす記述がウェブ上にあるかどうかで候補入りが決まります。
デイサービス・通所リハビリなら、この10問から始めてください。
- 「◯◯(地名)でリハビリに力を入れているデイサービスは?」
- 「◯◯で認知症の方も通えるデイサービスは?」
- 「◯◯で寝たきりでも入浴できるデイサービスは?」
- 「◯◯で送迎範囲は◯◯地区まで対応しているデイサービスは?」
- 「◯◯で土曜日も営業しているデイサービスは?」
- 「◯◯で理学療法士が常駐しているデイサービスは?」
- 「◯◯で今すぐ空きがあるデイサービスは?」
- 「◯◯で半日利用できるデイサービスは?」
- 「◯◯で駐車場のあるデイサービスは?」
- 「◯◯で体験利用ができるデイサービスは?」
答えは事実と数字で。「リハビリに強い」ではなく「理学療法士1名・機能訓練指導員2名が常駐し、個別機能訓練を週2回実施」。この粒度が引用されます。
ステップ4:見学・体験までの導線を短くする
見つけてもらった後の設計です。ケアマネジャーからの問い合わせと、ご家族からの問い合わせで反応速度が事業所選定を左右します。
- プロフィールの電話番号をタップ発信できる形に——ケアマネジャーは営業時間中に複数件へ一斉に問い合わせることが多く、早く出た事業所が有利です
- 空き状況を投稿機能で発信——「◯月から◯名の空きがございます」と定期的に更新すると、タイミングが合う問い合わせが増えます
- 見学・体験の流れを明示——「お電話→ご相談(要介護度・希望日の確認)→見学→体験利用→ご契約」の流れと所要時間
- 料金の目安を明記——介護保険の自己負担割合(1〜3割)ごとの目安額と、食費・おむつ代等の実費部分を分けて説明
- 送迎範囲は地図で示すと、事前の問い合わせが減ります
ステップ5:口コミ運用(この業種の注意点)
デイサービスの口コミは、ご家族が投稿することが多い業種です。利用者本人が投稿するケースは少ないため、口コミの数自体が増えにくい傾向があります。
- 口コミの投稿を案内すること自体は問題ありません(ご家族との面談時に「Googleへの感想投稿もお願いできれば」と伝える)
- 対価と引き換えの依頼はGoogleのポリシー違反。利用料の割引等と交換にしない
- 評価を指定しない(「星5で」は絶対NG)
- 返信では利用者個人の状態・ケア内容に触れない——個人情報保護の観点から、「ご利用ありがとうございます」までにとどめ、詳細は事業所内やケアマネジャーとの連絡で
- 低評価への返信は、事実確認の姿勢を丁寧に示すことが信頼回復につながります
返信の例(低評価への対応)
このたびはご不安な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。いただいたご意見は職員間で共有し、ご案内の手順を見直しております。ご利用者様やご家族様の状況について、この場では詳細を控えさせていただきますが、お手数ですが下記までご連絡いただけますと幸いです。(電話番号)
ステップ6:月次で見る数字
| 指標 | 見方 |
|---|---|
| 表示回数 | ケアマネ・ご家族に見つけてもらえているか |
| 電話タップ数 | 問い合わせ意欲まで進んだ数 |
| 見学・体験の申込数 | 導線が機能しているか |
| AI検索での言及 | 想定問答10問を実際に聞いて確認 |
表示回数は多いのに電話が少ないなら、原因は**情報の不足(送迎範囲・空き状況・料金)**です。表示回数自体が少ないなら、カテゴリと機能の言葉を見直します。
運用をまとめるなら
対応内容の整備、想定問答の作成、AI検索での言及確認、プロフィール更新、空き状況の発信、口コミの獲得と返信——ケアの合間に全部やるのは現実的ではありません。
サーチたすは、店舗・施設情報の構造化、AI想定問答の作成、AI引用モニタリング、Googleビジネスプロフィール運用、口コミ獲得、クチコミAI自動返信をまとめて扱えるツールです。月額5,500円(税込)〜、初期費用0円、14日間無料でお試しいただけます。ケアマネジャーとご家族という2つの検索者に向けて情報を整える手間を、まとめて減らせます。
まとめ
- 検索するのは利用者本人より「家族・ケアマネジャー」であることが多い
- 検索は「機能・条件ベース」。リハビリ、入浴、認知症対応、空き状況の言葉を具体的に
- 効果の断定は避け、提供体制・実績を事実として伝える
- 想定問答10問を用意し、月1回AIに実際に聞いて確認する
- 電話対応の速さが問い合わせの決め手になりやすい
まずは「送迎範囲」と「現在の空き状況」を、プロフィールとサイトの両方に書くこと。ここだけで問い合わせ率が動きます。