「GEO対策を始めたが、効果が出ているのかわからない」——AI検索には検索順位のような明確な指標がないため、多くの会社がここで止まります。この記事では、自社がAIに引用されているかを実務的に測る手順を、そのまま真似できる形で解説します。
なぜ測定が必要か
AI検索の回答は、同じ質問でも毎回同じにはなりません。モデルが更新されれば結果も変わります(2026年7月時点でも各社の更新は頻繁です)。だからこそ、1回見て終わりではなく条件をそろえた定点観測が必要になります。
測る目的は3つです。
- 自社が候補に入っているか
- どの情報源経由で引用されているか(次の打ち手が決まる)
- 語られている内容が正しいか
特に3番目は見落とされがちですが、古い料金や閉業した支店の情報がAIに語られているケースは実際にあります。
ステップ1:質問リストを作る
まず15〜30個の質問を用意します。カテゴリは4つに分けると漏れが減ります。
| 種類 | 例 | 見たいこと |
|---|---|---|
| 指名 | 「〇〇(社名)はどんな会社?」 | 正しく説明されるか |
| 地域+業種 | 「熊本市 整体 おすすめ」 | 候補に入るか |
| 課題ベース | 「肩こりが数年治らない。どこに行けば?」 | 潜在層に届くか |
| 条件つき | 「土日営業で駐車場のある〇〇は?」 | 属性が拾われるか |
**課題ベースの質問を必ず入れてください。**AI検索の最大の特徴は、業種名を知らないユーザーが「悩み」の言葉で聞いてくる点にあります。ここで拾われる会社は強いです。
質問文は一度決めたら変えないこと。文言を変えると比較になりません。
ステップ2:実際に投げて記録する
主要なAI検索を最低2つは見ます。2026年7月時点で確認しておきたいのは、ChatGPT(Web検索あり)、Perplexity、Google AI Overviews(通常のGoogle検索の上部)、Geminiあたりです。
測定時の注意点。
- ログアウト状態またはシークレットウィンドウで行う。会話履歴やパーソナライズの影響を減らします
- 過去の会話を続けない。毎回新規チャットで1問だけ聞く
- 位置情報の影響があるため、測定する場所(オフィスなど)を固定する
- 実施日と時刻を記録する
ステップ3:記録シートの項目
スプレッドシートで十分です。1行=1質問×1AI×1回。
| 列 | 内容 |
|---|---|
| 実施日 | 2026-07-21 |
| AI名 | ChatGPT/Perplexity など |
| 質問文 | コピペで固定 |
| 自社言及 | あり/なし |
| 掲載順 | 回答内で何番目に出たか |
| 引用元URL | 回答に表示されたソース |
| 競合名 | 一緒に出た他社 |
| 内容の誤り | 「営業時間が19時→18時と表記」等 |
| 対応 | 「GBPの営業時間を修正」等 |
集計するのは主に 引用率(自社が言及された質問数 ÷ 全質問数) です。月次で並べると推移が見えます。最初は10〜20%でも、情報整備を進めると上がっていきます。
ステップ4:引用元から打ち手を決める
記録シートの「引用元URL」列が、実は一番価値があります。
- **自社サイトが引用元 → その形式が効いている。**同じ構成で他ページも整える
- Googleビジネスプロフィールが引用元 → 属性・サービス欄を埋め切る
- まとめ記事が引用元(自社は未掲載) → その記事の運営元に掲載依頼・取材協力を打診
- 口コミ本文が引用元 → 口コミ獲得の優先度を上げる
- 競合の自社サイトだけが引用元 → そのページの構成を分析し、自社に不足している情報を追加
「引用されなかった」ではなく「誰がなぜ引用されたか」まで見ると、次の作業が具体的になります。
ステップ5:アクセス解析側でも見る
AI経由の流入は、アクセス解析でもある程度追えます。
- 参照元/メディア に chatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.com、copilot.microsoft.com などが出ていないか
- Search Console で社名(指名)検索の表示回数・クリック数の推移。AIで知って社名で検索し直す動線があるため、GEOの成果は指名検索に表れやすい
- 問い合わせフォームに「当社を知ったきっかけ」欄を作り、選択肢に「ChatGPTなどのAI」を追加する
数は少なくても、AI経由の流入は課題が明確な状態で来るため、問い合わせ率が高い傾向があります。件数だけで判断せず、質も見てください。
頻度と体制
- 月1回が現実的。週次はブレが大きく、四半期では遅い
- 所要時間は質問20個×AI2種で1〜2時間程度
- 担当者を固定する。人が変わると測定条件が変わります
- 誤情報を見つけたらその場で直す。これは最優先タスクとして扱います
手作業の限界と自動化
正直なところ、この作業は続けるのが大変です。毎月20問×複数AIを手で投げ、引用元を転記し、誤情報を探す。3か月目には形骸化しがちです。
サーチたすにはAI引用モニタリングの機能があり、登録した質問に対してAI検索での言及状況を継続的にチェックできます。あわせて店舗情報の構造化、AI想定問答の作成、Googleビジネスプロフィール運用、口コミ獲得・AI自動返信まで同じ画面で回せます。月額5,500円(税込)〜、初期費用0円、14日間無料トライアルあり。まずは自社の現状を測るところから使えます。
まとめ
- AI検索は結果が揺れる。条件をそろえた定点観測が前提
- 質問は15〜30個。指名/地域+業種/課題ベース/条件つきの4種を混ぜる
- シークレット・新規チャット・同一場所で測る。質問文は変えない
- 記録の要は「引用元URL」。ここから次の打ち手が決まる
- 誤情報を見つけたら最優先で修正する
まずは質問を10個書き出して、今日の状態を記録してください。それが比較の基準になります。